という本が書店に並んでいました。
この帯に書いてあった
「私たちはシグナルを探そうとしてノイズを集めている」
というフレーズが印象的で
未だに憶えています。
さて、これは勉強においても
とても重要な視点と言えます。
というのも、受験は情報戦であり、
受験生は特に情報に翻弄されやすいからです。
それに学校や塾の先生というのは
データをこれ見よがしに採用して
そこに一人一人のデータをあてはめて
アドバイスをしてくる傾向にあります。
すると、そこで語られる内容が
果たしてシグナルなのかノイズなのか
という自己判断、自己処理が
極めてモチベーションを左右するわけです。
ちなみにシグナルというのが
目標達成において役に立つ情報のことで、
ノイズというのは役に立たない情報です。
しかし、それらは見かけでは分かりません。
また、学校の先生が言うから、
塾の先生が言うからと、
権威ある人から出た情報なら
間違いないだろうという判断も
実は危険です。
学校の教師も塾の講師も
いずれも受験のプロではないからです。
かれらがデータを使うのは、
突っ込まれなくて済むからです。
自己の判断で話をして
そのせいで何か問題が起こるのは困るので、
無責任なことを発言しないように
データを用いるわけです。
私からすれば
安易にデータを持ち出して
あてはめて論じることの方が
よっぽど無責任だと思いますが。
ただ、一人で何十人も相手にしていれば
その先生だけで状況を把握しきることはできませんので、
その点でデータに走らざるを得ないとも
考えられます。
そういった意味でも、
決して先生や講師の話を
鵜呑みにしてはいけないわけです。
あくまで自分の進路については
自分で判断することです。
学校や塾はあくまでも看板のために
生徒に進路をアドバイスします。
なるべく偏差値の高いところを受けさせたり、
なるべく不合格者を出さないようにと
あくまで運営上の利益を前提に
話をすることになるのです。
中には親身になってくれる先生もいるでしょうが、
逆に言えばこのような親身になってくれる
素晴らしい先生からの情報も
冷静に受け取らなくてはなりません。
要するに、誰からの情報も
それが自分にとってシグナルかノイズかを
自分で考えて仕分けせねばならないということです。
これは別に
人を信用するなという話ではありません。
ただ、相手は100%あなたのこと(お子様のこと)を
知っているわけではありません。
データは平均値だったりしますし、
少なくてもそれらのデータに
「あなた(お子様)」のデータはありません。
他人のデータで判断されているわけです。
よく考えたらおかしい話ですよね。
これから色々な情報が入ってきますし、
どれも重要そうな情報に見えることでしょう。
しかし、そういった無数にある情報が
シグナルなのかノイズなのか。
そのフィルタリングを
是非忘れずにいてほしいと思います。
自分の進路は自分で決めるのです。


