http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150721-00003423-bengocom-soci
今朝の報道番組『特ダネ』で見かけたニュースからです。
重たい話ですみません。
しかし教育を語る上で
かなり重要な問題が内在しているので、
どうかご一読下さい。
この事件に関して個人的にもネットニュースや
Youtubeで動画を確認したところ、
どこも同じ部分を切り取って放送していることが分かりました。
しかし『特ダネ』だけはもう少しだけ情報が公開されていました。
それは父親の記者会見でのセリフです。
「娘は死んじゃった。死んじゃいましたが。」
「勝手に学校も辞めて、仕事まで辞めるのか。
それじゃまた同じことの繰り返しじゃないかと。」
「親の反対を押し切って学校を辞めて、
自分で始めた仕事も辞めたら、
もうツーアウトなんですよ。もう後がないんです。」
この言葉を聞いたとき、私はゾッとしました。
そして、この事件に関するほとんど全ての報道
(ネットで確認した限りのあらゆるソース)が偏向報道であり、
歪曲された内容が伝えられていると感じました。
まず最も重要なのは、何が彼女を死に追いやったかです。
その原因が本当にサイゼリアなのかどうかという話です。
そもそも親にも友達にも相談を持ちかけていて、
どうして死ぬところまで追いつめられたのか。
明らかに不自然です。
それに心中を持ちかけられて自殺するに至る間が、
どうしても理解できません。
このことを考えると、
直接的な問題はサイゼリアの副店長にあったにせよ、
この問題を回避する手段は自殺以外にも当然あったはずなのです。
そして実際彼女は親にも友達にも相談を持ちかけている。
それでもなお周囲が彼女の逃げ場所になれていなかったことが、
今回の事件で最も留意すべき点だと私が感じています。
ここで先日の福島の女子行方不明の事件同様、
親の言葉の言い回しがものすごく引っかかりました。
また同じことの繰り返し、ツーアウト、もう後がない
親がこういう言葉を使うということは、
親がそういう認識を娘に強要していたことが伺えます。
もう次は失敗できんぞ、と。
実は親のこの認識は子どもを追い込む一番の原因になるのです。
日本は失敗に厳しい国です。
性格的に失敗を恥ずかしいことだと思い、
失敗は悪だと教えられて育ちます。
それは学校教育でもそうですし、
学校教育を受けて育った親が家庭の中でもそう教えます。
イヤになったらすぐに辞めなさい、とは言いません。
簡単に辞めるな、簡単に投げ出すなと教えます。
点数が低いと頭が悪いと言われ、
偏差値が低いと受験することも止められ、
間違ったことを言ったりしたりすれば周囲から笑われ、馬鹿にされます。
こんな環境で育つと「失敗したらヤバいことになる」と
学習することになります。
ニュースでもそうです。
政治家はちょっとした言い回しのせいで
すぐに責任を問われ辞職に追い込まれるし、
面白くない芸人は失笑を買い辱められます。
国を背負い勇気ある決断を続ける安倍首相もどんどん支持率を落とし、
大阪を良くしようと命をかけて戦い続けた橋下さんにNOを突きつけ、
時代の申し子ともてはやされたホリエモンを
よく分からない理由で投獄しました。
それが日本です。
そんな時代では、親が子どもの
セーフティー・エリアになってあげなければなりません。
しかし大抵の親は躾と押しつけを混同し、
自分の価値観を子どもに強要して、
自分の望むような成功をおさめてほしいと求めます。
教育は学校に丸投げし、勉強は塾に丸投げして、
塾のブランドやテストの結果や偏差値指導や先生の言葉で、
子どもの人生の重要な決断をしてしまおうとします。
リスクとデンジャーの違いも教えず、
危ない場所からはすぐに逃げろという
当たり前のことすら教えず、
いじめに気付きませんでした、
アンケートではそういうことは書いてありませんと言う。
そもそも今回の件で、
サイゼリアがパワハラ、セクハラの研修を
やっていなかったことが問題視されてたりもしますが、
そんなのしなくても分かるだろと。
それに学校がいじめに気付けないくらいなのだから、
店長までグルになってたパワハラ問題に上が気付くはずない。
一番の問題は、気付いた人間が止められなかったことの方なのです。
なぜ「逃げろ」と言わなかったのでしょうか。
なぜ無理矢理にでも逃がしてあげなかったのでしょうか。
もちろん自衛が基本です。
自分で危険を察知し逃げられることが一番です。
しかし、気付いた人が、親が、
どうして止められなかったのかが一番不可解です。
それは親が「次に失敗したらおしまいだ」という
認識を持っていたからです。
こういう親を持つと、子どもは親に頼れなくなります。
自分の話を聞いてもらえないことが分かるからです。
20代と言えば大人に分類される年代です。
もう誰かに頼ってはいけないのだと
無理矢理追い込んでいったのかも知れません。
サイゼリアに1億円吹っかける前に、
この問題の本質的な問題をもっと取り上げなくてはなりませんが、
ニュースでこんなデリケートな領域には
入り込めないからこその偏向報道でしょう。
そして自分のところのアルバイトさんが
自分のところの店舗の店長、副店長の行為がきっかけで
亡くなっているにも関わらず、
訴状が届いておりませんと平気で言えてしまう日本社会です。
これが問題なのです。
英語?プログラミング?
違う。
学校で教えるべきこと、
親が教えるべきことはもっと他にある。
私は切にそう思っています。
長文失礼致しました。


