「20:80の法則」としても有名です。
これはビジネス書などにもよく登場しますが、
全体の80%分の利益は
全体の20%の人から得られている、
というものです。
また別の例で言えば、
集団行動をとる働きアリの集団も、
実はしっかり働くのはうち2割で、
残り8割はさぼっているのだそうです。
そして、その2割のアリだけで集団をつくっても、
いずれその8割のアリはさぼり出し、
やっぱり2割しかしっかり働く者は
残らないというものです。
私はこれをこの2年間で実感しました。
当アカデミーと縁を持てた生徒さんの
ほとんど9割以上は
結果的に私から何も学べずに
このアカデミーを去っていきました。
中には、大きく意識を高めた生徒さんもいます。
アメリカに行く進路に変更し、
取り組む優先順位が変わったために
当アカデミーを去る決断をした方。
不合格にはなってしまったけれど、
浪人した先で志望校を引き上げ、
人生を謳歌するために勉強をしようと
意識を高く上げられた方。
こういう方々は「前進」なのです。
ここで得たものが点数だけではなかった
ということだからです。
しかし、その他の生徒たちは残念です。
成績は上げられましたが、
結局は自分を変えられずに、
こちらにアドバイスを求めなくなって
物足りなく辞めていくのです。
当アカデミーは「待ち」は放置につながります。
こちらから手を差し伸べることはありません。
なぜなら、そんなことをしても無駄だからです。
何が無駄なのか。
人は求めたときに降ってきたものしか
記憶に止めることができないのです。
日頃よく通る道であっても、
「そういえば通り道に文房具屋なかったかな?」
と意識しはじめて初めて
「あ、こんなとこにあったのか!」
と気付けます。
以前高校の頃の学年主任の先生に
再会したことがありました。
一緒にちょうど高校の同級生がいました。
彼はその先生と話す中で、
「僕は先生のおっしゃっていたこの話で、
頑張ろうと思うことができています」
と伝えていました。
先生も嬉しかったでしょう。
今の私なら先生の嬉しい気持ちが
痛いほど分かります。
この時私は同時に
どれだけ自分が高校時代を
無駄に過ごしてしまったかと後悔しました。
先生方はきっとたくさんの為になる話を
して下さっていたはずなのです。
そのときに気付いていれば、
そのときにその先生の言葉の意味に
気付いていれば、
もっと早くに自分の大事な道に
気付けていたかも知れません。
そう、結局人は意識して聞かないと
人の話などすぐに忘れてしまうものなのです。
私はこの2年間で自分なりに一生懸命
信念を持ってやってきたつもりでした。
しかし、ほとんどの生徒は変わらなかった。
成績しか伸ばせなかった。
成績なんて伸びてあたり前なんです。
そうなるように教えているし、
やり方さえしっかり分かれば
3ヶ月以内に十分手応えを掴めるものです。
しかし、それ以上になろうとすれば
どこかで自分を変えねばなりません。
これまでの自分のままで伸ばせる成績には
限界があります。
そこからどれだけ伸ばせるかが勝負なのです。
だから限界突破(ブレイクスルー)なのです。
でもそれを実感させることができませんでした。
私の指導力もそうでしょうが、
そこまで求めている子が少ないのです。
与えられなければ考えられない。
与えられないときに
「どうすればいいですか!?」
と聴く発想にそもそもならない。
目の前の現実しか見えなく、
見えないところでもっと凄い奴らが
頑張っているんだということまで
イメージできない。
だから、そういう子達がいる場所に行かないと
自分を奮い立たせることもできない。
まだ今の学校で成績が振るわないのに、
そういう環境ばかり求める。
それが8割以上の子ども達に感じた
正直な感想でした。
私は他の塾では決して提供できない価値を、
これから20年後にも30年後にも
役に立つ思考力や発想力を、
懸命に伝える思いはあったのだけれど、
それを求めている生徒が少ない現実に
打ちのめされてしまいました。
これが熊本の現状であり、
日本の現状です。
とにかく目の前の成績なんです。
でも子ども自身は
そこまで成績を伸ばそうとも思っていない。
だから親はひたすら詰め込みやってくれる
既存の塾にねじ込もうとする。
親として何か努力をして
子どもをやる気にさせようともせず、
「この子にやる気を出させてくれ」と
丸投げしてくる。
塾はやる気を出させる場所じゃない。
それができるのは偶然であり奇跡です。
結果論です。
最も影響力を持つ教育者としての親が
最後の砦になっている学生時代には、
親がやる気を出させなければダメなんです。
でないと本人が気付くまで
親元を離れて大きな挫折や苦しみを伴うまで
当事者意識を持つことはできなくなります。
とは言え、それもタイミングですから、
そのタイミングがいつか来ると“信じて”
待つしかないとも言えるのでしょうね。
私は待つのは嫌いですが。
やる気と言うと大げさですが、
要は問題意識です。
今のままではいけないのではないかと、
本人の意識レベルに応じて伝える。
それは本来親がやることです。
私はその代わりになろうとしていました。
でも、現実的にそうならないことが多かった。
気付こうとしない者に、
本気で成績を伸ばそうと思えない者に、
こちらがどんなに一生懸命指導して、
優秀な人材を揃え、
成績を伸ばす全ての条件を揃えたとしても、
それを実践しなければ何も変えられない。
目の前に100万円置いても、
取りにいかねば無いに等しい。
私も未熟でした。
未熟なりにもがいてあがいてみたけれど、
人を変える、他人を変えるのは
これほどまでに難しいのかと再確認しました。
いやはや情けない。
しかし。
以前から申し上げている通り、
単に成績を上げるだけなら
他の塾に行っていただいた方が良い。
そんな意味のないことは私はする気はありません。
ただ勉強して成績を伸ばしてほしいという方は
最初から当アカデミーは検討されなくて構いません。
今の成績がどんなに悪くても、
なんとか今の自分の状況から抜け出したい、
それが成績をまずはしっかり伸ばすことでできる気がする、
という明確な問題意識と意志をお持ちの方は
是非お声掛け下さい。
そういう方は現実問題少ないけれど、
そういう子がこれから先の日本には
必要な人材なのです。
そしてそういう20%の子たちにこそ
私の人生を投資したい。
ブレイクスルー・アカデミーは
本気の子たちのためにある学習環境です。
色々えらそうなことを宣いましたが、
その思いを曲げるつもりはありません。
私は本気です。
だからこそ本気の子たちの役に立てればいい。
この思いが、
そんな子たちに届くよう願って
このブログを書きました。
では。



